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レガト教授はまた、「なぜ女性はどうしても忘れることができないのか」という問いにも、脳のちがいで答える。
女性が不快な経験をすると、エストロゲンが多量に放出される。
それは男性より8倍も多い。
PTSD(心的外傷後ストレス障害)は女性に多くみられるが、それはエストロゲンによって恐ろしい記憶がより活性化されるせい、と考えられている。
結婚後、家庭でいろいろなストレスがあると、女性は男性よりも心臓発作の可能性が3倍高くなる。
その理由も、レガト教授はエストロゲンから説明する。
心臓も、サイズや機能が男女では大きく異なる。
女性の心拍数は速く、心電図の波形では、最初にあらわれるとされるP波があとに出てくる。
リラックスした精神状態にもどるのにより時間がかかるわけで、不整脈のような、命にかかわる病気になるリスクにさらされる。
最初に心臓発作をおこして死ぬ確率は、女性が男性の2倍。
二度目の発作を1年以内におこす確率も男性より高いという。
冠状動脈疾患の女性の5人に1人は胸が痛い、腕が痛い、という古典的な症状を示さない。
お日本の女性専用外来アメリカでは女性専用の医療施設は1000カ所以上あるという。
日本では2001年、D本暁子千葉県知事の肝いりで県立東金病院に全国の県立病院で初めての、女性医師による女性専用外来が誕生した。
オープンから数カ月で予約待ちが400人を超えるほどの人気を集め、千葉県ではさらに県立循環器病センターなど10病院で女性専用外来診療をはじめた。
県内の全保健所でも、おもに女性医師が相談にのる「女性のための健康相談」を無料、完全予約制でおこなっている。
たとえば、更年期症状の女性は、欝や関節痛、のぼせなどさまざまな症状があらわれ、精神なかの上の方が痛くて消化不良かと感じたり、背中や肩が痛く、吐き気が強い。
息切れも激しく、たくさん汗をかく。
これらは男性では心臓発作の典型的な症状ではないため、多くの女性が緊急治療室に運ばれて「胃が痛い」「息が切れて呼吸ができない」と訴え、誤った診断を下されていた。
レガト教授は、冠状動脈疾患の診断ができなかったために病院の駐車場で亡くなった27歳の女性のケースをあげ、「女性の訴えに耳を傾け、疑ってみることによってより正確な診断ができる。
男性と同じ症状を呈すると思いこんでいると誤診してしまう」と強調した。
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